お葬式に胡蝶蘭は贈ってもよい?贈る際の注意点や選び方を解説
お葬式へのお供え物として、お花を贈ることも多いです。しかし、お花を贈る際にも気をつけるべきマナーもあります。避けるべき種類の花もあるため、注意しなければなりません。どの種類の花を贈るべきか迷った場合は、胡蝶蘭を贈りましょう。
この記事では、お葬式に胡蝶蘭を贈る場合の注意点や選び方を解説します。お葬式にお花を贈ろうと考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
- 1. お葬式に胡蝶蘭は贈ってもよい?
- 2. お葬式に供える花の種類
- 2-1. 枕花(まくらばな)
- 2-2. 供花(きょうか、くげ)
- 2-3. 献花(けんか)
- 3. お葬式で胡蝶蘭が選ばれる理由
- 3-1. 花言葉の意味がふさわしい
- 3-2. 美しく清楚な印象
- 3-3. 手入れが楽で花持ちが良い
- 4. お葬式に胡蝶蘭を贈る際のマナーと選び方
- 4-1. お花は白色
- 4-2. 枕花・供花の相場
- 4-3. 花のサイズ
- 4-4. 立札の書き方
- 5. お葬式に胡蝶蘭を贈る際の注意点
- 5-1. 「供物・供花辞退」の場合は贈るのを控える
- 5-2. 斎場がお花を受け付けているかを確認する
- 5-3. 紅白や派手な色合いを選ばない
- 5-4. 「宗派」「しきたり」に配慮する
- 6. お葬式に胡蝶蘭を贈る場合のタイミング
- 6-1. 季節を問わず贈ることができる
- 6-2. お手入れが比較的簡単
- 6-3. 花粉が落ちにくく香りが少ない
- 6-4. 花もちが良い
- 7. お悔みに胡蝶蘭を贈る場合は「らんや」がおすすめ
1. お葬式に胡蝶蘭は贈ってもよい?
結論としては、胡蝶蘭はお葬式をはじめとした弔事に贈れるお花の代表格です。白くて清楚なイメージの胡蝶蘭は、お悔やみやお供えとしても向いています。胡蝶蘭を贈ること自体は問題ないので、色や価格、サイズ、立札などの贈り方に注意しましょう。
2. お葬式に供える花の種類
お葬式に供える花の種類には、大きく分けると次の3パターンが存在します。
●枕花
●供花
●献花
それぞれ似ているようで違いがあるため、気をつけなければなりません。それぞれのお供えで、どのような胡蝶蘭を贈るべきか紹介します。
枕花は、亡くなってすぐにご自宅に届けられるお花です。ご遺体の枕元に置き、ご遺族や弔問客の気持ちに寄り添います。枕花はご自宅に届けられるお花なので、置き場所に困らないよう小さなサイズの胡蝶蘭がいいでしょう。白いミディ胡蝶蘭やアレンジメントがオススメです。
供花(きょうか、くげ)
供花は弔花とも呼ばれ、供花には葬儀会場や祭壇を華やかに飾るお花です。葬儀に参列できない場合に弔電の代わりや、香典の代わりとしても供花を贈ることがあります。また、親戚一同や孫一同、勤め先の会社一同など、連名で贈られるお花も供花の一種です。葬儀会場で取りまとめることが多いので、胡蝶蘭を贈る場合にはご自宅へ贈ると良いでしょう。
献花(けんか)
献花はキリスト教式の葬儀で、参列者が一輪ずつ献花台に供える花を指します。仏式の葬儀のお焼香、神式の葬儀の玉串のようなものと覚えておきましょう。献花には棘のない白い花が用いられ、菊、百合、カーネーションなどが用いられます。献花は葬儀場が用意することが一般的で、胡蝶蘭が選ばれることは少ないです。
3. お葬式で胡蝶蘭が選ばれる理由
お葬式で胡蝶蘭が選ばれる理由としては、次の3つが挙げられます。
●花言葉の意味がふさわしい
●美しく清楚な印象
●手入れが楽で花持ちが良い
なぜ胡蝶蘭を贈るのか、知っておきましょう。
胡蝶蘭の花言葉は「純粋な愛」「愛している」などポジティブなワードです。故人に対する想いを伝えることはもちろん、ご遺族の気持ちに寄り添えることからも、胡蝶蘭が弔事の贈り物に選ばれています。
美しく清楚な印象
お供えに贈るお花は、四十九日までは白い花であるべきとされています。胡蝶蘭の白くて美しく清楚な印象は、弔事に最適といえるでしょう。
手入れが楽で花持ちがいい
胡蝶蘭は手入れが楽で花もちがいいことも、弔事に向いているポイントです。お葬式前後は忙しく、お花の手入れまでは気持ちが回らないかもしれません。胡蝶蘭は水やり頻度も少なく、ご遺族の負担になりにくいお花です。また、胡蝶蘭は花もちがよく1か月〜3か月はお花を咲かせてくれるため、ご遺族の心を癒してくれます。
4. お葬式に胡蝶蘭を贈る際のマナーと選び方
お葬式に胡蝶蘭を贈る際は、次の4点に注意して選びましょう。
●お花は白色
●枕花・供花の相場
●花のサイズ
●立札の書き方
それぞれの詳細は次のとおりです。
白色の花を選ぶ
弔事に供えるお花は、白色でなければなりません。ピンク色の胡蝶蘭もありますが、お葬式に贈る場合は白色の胡蝶蘭を選びましょう。
枕花・供花の相場は?
枕花・供花を贈る場合、ご遺族からお返しをいただく場合もあります。お返しの負担が重くなりすぎないよう、相場に合わせた価格帯を選びましょう。枕花・供花の相場は、5,000〜30,000円程度です。地域によって相場が変わることもあるため、ご両親や周りの方に聞いてみてもいいでしょう。
花のサイズの選び方
花のサイズについては、贈る場所を考慮しなければなりません。枕花の場合は、ご家庭に置いても負担にならないよう小さいサイズを選びましょう。斎場に飾る供花の場合は、大輪胡蝶蘭やスタンド胡蝶蘭でも大丈夫です。
立札の書き方について
弔事用の立札には「御供」という文字を記載します。合わせて、贈り主の氏名や連名(○○一同など)も書くようにしましょう。親しい間柄の場合は、立札以外にメッセージカードを付けても大丈夫です。
5. お葬式に胡蝶蘭を贈る際の注意点
お葬式に胡蝶蘭を贈る際は、次の点に注意してください。
●「供物・供花辞退」の場合は贈るのを控える
●斎場がお花を受け付けているかを確認する
●紅白や派手な色合いを選ばない
●「宗派」「しきたり」に配慮する
それぞれのポイントは次のとおりです。
「供物・供花辞退」の場合は贈るのを控える
「供物・供花辞退」の場合は、胡蝶蘭を含めてお供えを贈ることを控えましょう。近年では贈る側・贈られる側の負担を鑑み、供物・供花辞退のお葬式も増えてきました。故人やご遺族の意向を尊重し、気持ちのみを伝えるようにしてください。
斎場がお花を受け付けているかを確認する
斎場がお花を受け付けているか、事前に確認しておきましょう。斎場によっては、外部からのお花を受け付けていないこともあります。また、斎場指定のお花屋さんからのみ受け付けている場合もあるので要注意です。
紅白や派手な色合いを選ばない
紅白や派手な色合いの胡蝶蘭は選ばないようにしましょう。四十九日までは色付きのお花は避け、白色の花のみを贈るようにしてください。一方、四十九日を過ぎたあとは、故人の好んでいたカラー、お花を選んでも問題ありません。
「宗派」「しきたり」に配慮する
「宗派」や「しきたり」に配慮することも重要です。たとえばキリスト教の一部宗派では、お花に名前を記載しないことになっています。お供えの花が榊(さかき)や樒(しきみ)の場合もありますので、胡蝶蘭を贈っても問題ないか要確認です。
また、地域のしきたりによっては、お供えの価格目安が決まっていることも少なくありません。お供えとして胡蝶蘭を贈る場合は、ご両親や近所の方など、周りの方に相談してみたほうが安心です。
6. お葬式に胡蝶蘭を贈る場合のタイミング
お葬式に胡蝶蘭を贈るタイミングとしては、葬儀の前日までが望ましいです。届くのが早すぎても遅すぎても迷惑になってしまうため、タイミングには気をつけましょう。
枕花などお葬式以外で胡蝶蘭を贈る場合も、タイミングには注意しましょう。基本的には訃報を受けてから1週間以内で贈るのが良でしょう。あまりに早すぎると亡くなることを予想していたかのようになってしまい、失礼になるためです。
7. お悔みに胡蝶蘭を贈る場合は「らんや」がおすすめ
お悔やみでは白いお花を贈ることが一般的ですが、胡蝶蘭は色やマナーの観点からも最適なお花のひとつです。どのお花を贈るか迷った場合は、胡蝶蘭を選べば間違いありません。
胡蝶蘭専門店「らんや」では、お悔やみ・お供え用胡蝶蘭も販売しています。お葬式に胡蝶蘭を贈る場合は、ぜひ「らんや」をご利用ください。
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胡蝶蘭アレンジpetit /お供え/P1773
白大輪胡蝶蘭3本立ち30輪程度(つぼみ数含む) /白3F4L/P1015
■園主紹介
有限会社黒臼洋蘭園 代表取締役社長 黒臼秀之
胡蝶蘭一筋39年以上。 世界屈指の胡蝶蘭専門家として、多数のメディア出演を果たす。 日本最大級の胡蝶蘭専門農園を経営しており、栽培している胡蝶蘭は農林水産大臣賞をはじめとする多数の表彰を受ける。 近年では胡蝶蘭文化の浸透の為、SNSを積極的に活用し、胡蝶蘭の栽培方法などを発信している。