胡蝶蘭の適切な植替え方法や準備しておきたい必要アイテムもご紹介!
お祝いで頂くことが多い胡蝶蘭は植え替えを行うことで、長期的に育て楽しむことが可能です。今回は、胡蝶蘭の植替え方法と植替えの際に準備しておきたいアイテムををご紹介します。
目次
- 1. 胡蝶蘭の植替えが必要な理由とは?
- 2. 胡蝶蘭の植替えに必要な道具・準備物
- 3. 胡蝶蘭の植替え方法
胡蝶蘭の植替えが必要な理由とは?
胡蝶蘭の寿命は最適な環境下であれば株自体は50年以上にもなります。しかし胡蝶蘭が根を張る水苔やバーグはそこまで長持ちはしませんので、2~3年に1度は植替えが必要になります。
きちんと管理やお手入れをしてあげないと黒く腐ってしまったり、カビが生えてしまうこともあります。その腐食やカビが原因で、病気に罹ったり、枯れてしまったりという結果に繋がります。
適切に植替えを行い、正しく育ててあげることが寿命の長い胡蝶蘭を楽しむポイントです。
胡蝶蘭の植替えに必要な道具・準備物
胡蝶蘭の植替えを行うには以下の道具が必要になります。
・園芸用ハサミ
・鉢
・水苔やバーグ
・鉢底ネット
・ライター
この4つがあれば基本的な植え替えは可能です。
バーグと水苔どちらがおすすめ?
胡蝶蘭の成長が早く、1度に咲く輪数も多くなるバーク
バークは、松の樹皮を細かく砕いてチップ状にしたもの。胡蝶蘭はもともと木に着生していた植物なのでバーグを使用してあげることで、自然に近い状態になります。土と同じように植えられるので、水苔に比べ簡単に植替えられ、根腐れしにくいのが特徴です。一方でナメクジなどの害虫が発生しやすいことや通気性に優れているので水はけが良すぎ、灌水が多くなることがデメリットです。そのため、プラスチックの鉢を利用して湿度を保てるようにしましょう。
水苔は成長速度はゆっくり、胡蝶蘭が咲かせた花が落ちにくい水苔
水苔はバークに比べると非常に柔らかい材質。古くから胡蝶蘭の植え替え材料として利用されています。柔らかいので、根を傷つけにくく、通気性と高い保水力を併せもっているのが特徴です。しっかり水分を保持してくれるので、液肥を与えた際には栄養もとどまってくれます。
しかし、保水力が高いのでカビが発生しやすく、腐りやすいというデメリットがあります。そのため、水苔には通気性の良い素焼きの鉢を使用するようにしましょう。
胡蝶蘭の植替え方法
事前に使用するハサミはライターで炙り、消毒しましょう
STEP1 – ポットや鉢から株を取り出す
まず、ポットや鉢から株を取り出し、根に付いているバークや水苔を手でほぐしながら取り除きます。
この時、胡蝶蘭の根を傷付けないように注意しましょう。また、腐っている根や黄色く変色してしまっている葉はハサミで根元から切り落とし、元気な根や葉だけを残します。
STEP2 – 水苔を湿らせ、根に水苔を巻き付ける
水苔の場合:あらかじめ湿らせておいた新しい水苔を胡蝶蘭の根に多めに巻き付けます。用意した鉢より少し大きめになように多めに巻き付けます。
バークの場合:鉢底にバークを敷き詰めます。
STEP3 – 鉢に入れる
水苔の場合:縁から2センチくらい下まで、少し力を入れて押し込みます。鉢を持ち上げて株が落ちないくらいまで水苔は入れてあげましょう。
❌
底までぎゅうっと力を入れて押し込むと根を傷付けてしまったり、中が詰まり過ぎてしまうことになるので注意して下さい。
バークの場合:縁から1センチ下までバークを入れて完成です。
水苔、素焼き鉢の胡蝶蘭の植替え動画
バークを使った胡蝶蘭の植替え講座
説明書付き植替えセット
お祝い胡蝶蘭の「人気ランキング」
【厳選】 白大輪胡蝶蘭オレアル3本立ち 45輪程度/オレアル3F/P1361
白大輪胡蝶蘭3本立42輪程度(つぼみ数含む) /白3F7L/P1018
白大輪胡蝶蘭3本立ち30輪程度(つぼみ数含む) /白3F4L/P1015
■園主紹介
有限会社黒臼洋蘭園 代表取締役社長 黒臼秀之
胡蝶蘭一筋39年以上。 世界屈指の胡蝶蘭専門家として、多数のメディア出演を果たす。 日本最大級の胡蝶蘭専門農園を経営しており、栽培している胡蝶蘭は農林水産大臣賞をはじめとする多数の表彰を受ける。 近年では胡蝶蘭文化の浸透の為、SNSを積極的に活用し、胡蝶蘭の栽培方法などを発信している。