元気な胡蝶蘭を育てるには?根のトラブルを解決する植え替えと予防ガイド

胡蝶蘭は開業祝いや就任祝いなどお祝いの際に贈る花としてとても人気です。そんな胡蝶蘭の根が傷んでしまったとき、健康な状態に戻すために植え替えが必要になります。今回はそんな根が傷んだ胡蝶蘭の植え替え方法とそもそもなぜ胡蝶蘭の根が傷んでしまうのかその原因と予防策をご紹介いたします。



目次

  • 1. 元気な胡蝶蘭を育てるには根がとても重要
  • 2. 植え替えの前に!根が傷んでいるサインを見つけよう
  • 3. 胡蝶蘭の根が傷んでしまう原因
  • 4. 根が傷んだ胡蝶蘭の植え替え方法
  • 5. 植え替え後のケアと注意点
  • 6. 日常的なお手入れで根腐れを防ぐ
  • 7. まとめ

1. 元気な胡蝶蘭を育てるには根がとても重要

胡蝶蘭の芽と根

胡蝶蘭を元気に育てるためには、いくつかのポイントがあります。特に根の健康は非常に重要ですので、その理由について詳しくお伝えします。
根が傷んだ場合は下記のような影響が出ます。

1.栄養や水分の吸収が低下し、健康状態が悪化する可能性があります。
2.根の傷が進行すると、菌や腐敗菌の侵入リスクが高まり、株全体の健康に悪影響を及ぼすことがあります。

最悪の場合、株の枯死や生育不良につながることもあります。
胡蝶蘭を元気に育てるには、根がしっかりしていると、水や栄養の吸収が良くなり、植物全体の健康と美しい花を長く楽しむことができます。



2.植え替えの前に!根が傷んでいるサインを見つけよう

胡蝶蘭を元気に育てるためには、いくつかのポイントがあります。
特に根の健康は非常に重要ですので、その理由について詳しくお伝えします。
根が傷んだ場合は下記のような影響が出ます。
1.栄養や水分の吸収が低下し、健康状態が悪化する可能性があります。
2.根の傷が進行すると、菌や腐敗菌の侵入リスクが高まり、株全体の健康に悪影響を及ぼすことがあります。
3.最悪の場合、株の枯死や生育不良につながることもあります。胡蝶蘭を元気に育てるには、根の健康管理が不可欠です。
根がしっかりしていると、水や栄養の吸収が良くなり、植物全体の健康と美しい花を長く楽しむことができます。

胡蝶蘭の根の健康

①健康な根と傷んだ根の見分け方
【健康な根の特徴】

色:明るい緑色や白色で、透明感があります。
触感:しっかりとした弾力があり、柔らかすぎず硬すぎず適度な弾力があります。
形状:太くてふっくらとしており、根の先端も尖っていることが多いです。
状態:乾燥していなくて、湿り気があり、根の表面に白い粉(根の表皮)がついていることもあります。



胡蝶蘭の根の健康

【傷んだ根の特徴】
色:茶色や黒ずんだ色になっていることが多いです。
触感:柔らかくなっていたり、べたつきやぬめりがある場合もあります。
形状:縮んで細くなったり、しおれていることがあります。
状態:根の一部が腐敗している場合、臭いがすることもあります。

【注意点】
根の一部だけが傷んでいる場合は、その部分だけを切り取ることも可能です。
根の状態が悪い場合は、適切な処置(根のカットや消毒、環境の改善)を行うことが大切です。
何か他に知りたいことや、具体的な状況について教えていただければ、さらに詳しくアドバイスいたします!


胡蝶蘭の根

②葉や株の状態から根の異常を判断する方法
葉や株の状態も併せて確認
葉が黄色くなったり、しおれたりしている場合、根の問題や水やりの過不足が原因のことがあります。
株全体が弱っている場合は、根の状態を特に注意深く観察してください。

3.胡蝶蘭の根が傷んでしまう原因

胡蝶蘭の根が傷む原因についてご説明いたします。



胡蝶蘭の写真

①水やりや湿度不足による「乾燥」
【胡蝶蘭の乾燥の原因】

水やり不足:適切な頻度で水やりを行わないと、根や葉が乾燥します。
低湿度環境:湿度が低すぎると、葉や根が乾燥しやすくなります。

【乾燥を防ぐためのポイント】
水やりの頻度:土壌や根の乾燥状態を見ながら、週に1〜2回程度を目安に水やりを行います。土壌が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。
湿度の管理:室内の湿度を50〜60%に保つことが理想的です。加湿器を使ったり、鉢の周りに水を張ったトレイを置くと効果的です。
葉の管理:葉の表面にホコリや乾燥を防ぐための霧吹きも有効です。

【注意点】
過剰な水やりは根腐れの原因になるため、土壌の湿り気を確認してから行いましょう。
乾燥が続くと、花のつきや葉の色つやに影響しますので、適切な湿度と水やりを心がけてください。

胡蝶蘭の写真

②水分過多や肥料のやりすぎによる「根腐れ」
根腐れは、水分過多や肥料のやりすぎによって引き起こされることが多いです。以下に詳しく説明します。

【根腐れの原因】
水分過多:胡蝶蘭は湿度を好みますが、根が常に湿った状態だと酸素不足になり、根が腐りやすくなります。
肥料のやりすぎ:過剰な肥料は根にダメージを与え、根の健康を損ないます。

【予防策】
水やりは控えめにし、水苔やバークの乾燥具合を確認してから行う。
肥料は基本的に不要。与える場合は胡蝶蘭専用のものを薄めて使用し、頻度も控えめにする。
通気性の良い鉢や植込み材(水苔やバーク)を選ぶ。



胡蝶蘭の写真

③害虫の寄生
胡蝶蘭の根が傷む原因の一つに害虫の寄生があります。具体的には、以下のような害虫が根に影響を与えることがあります。

・根こぶ虫(根コブダニや根コブアブラムシ)
根に寄生し、汁を吸うことで根の健康を損ないます。これにより根が傷みやすくなります。

・アブラムシやハダニ
これらの害虫は葉だけでなく、根の周辺にも付着し、植物の栄養吸収を妨げることがあります。

・根に潜むダニや線虫
特に線虫は根の内部に入り込み、根の組織を破壊し、傷みやすくします。

●根が傷む主な原因と害虫の関係
害虫の吸汁や刺傷により、根の組織が傷つきやすくなる。
害虫の排泄物や病原菌の媒介により、根腐れや感染症が進行しやすくなる。



4.根が傷んだ胡蝶蘭の植え替え方法

胡蝶蘭の写真

■用意するもの(鉢やハサミの選び方)
・新聞紙
・水苔またはバーク
・ライター
・ハサミ
・素焼きの鉢またはプラスチック鉢
・ゴム手袋
鉢底ネット
※素焼き鉢の場合は水苔、プラ鉢の場合はバークを使います。 鉢は根が傷んでいる為、鉢は根が入るギリギリのサイズを用意してください。

■植え替えの具体的な手順

Step.1 新聞紙を敷く
作業する際は水苔や土などで汚れてしまうため、新聞紙を敷いて後片付けが楽になるようにしましょう。

Step.2 傷んでいる根・水苔を取る
ゴム手袋をして、根は死んでいるものがほとんどなので、水苔を手でほぐしながら傷んでいる根を取っていきます。

Step.3 傷んでいる根を切る
ライターでハサミの刃先をあぶって熱消毒を行い、
元気な根を傷つけないように細心の注意を払い、傷んでいる根を切ってください。

Step.4 水苔を付ける
水苔をひとつかみとって根の中心に持っていき根が水苔を跨ぐようにしてください。そして植える鉢よりも一回り大きくなるように水苔を根の周りにつけていきましょう。

Step.5 鉢に植える
胡蝶蘭を鉢に植えてください
①水苔+素焼き鉢の場合…残った根に水苔を鉢より一回り大きくなるとうに巻き付て、新しい素焼き鉢に鉢底ネットを敷いてから植えこみましょう。
そうすることで根が少なくても胡蝶蘭がぐらつくことはありません。

②バーク+プラスチック鉢…プラスチック鉢の鉢底にバークをひいてたた、鉢の中心に株を置き、高さを調整しながら周りにバークを入れていきましょう。

Step.6 植え替えの後は?
植え替え後に水やり期間を開けてしまうと余計に弱ってしまいます。
表面から指を1cmほど差し込んで水気がなければすぐに水を上げましょう。
植え替え後の胡蝶蘭は元気がなくなりますが、根が回復するまでゆっくりと育てるようにしましょう。



5.植え替え後のケアと注意点

胡蝶蘭の植え替え後のケアと注意点についてご案内いたします。
植え替え後は、しばらくは無理に動かさず、環境に慣れさせることが大切です。
花芽がついたら、適切な光と温度を維持し、花を長く楽しめるようにします。



胡蝶蘭の写真

①植え替え後の水やりと置き場所
【植え替え後のケアと注意点】
1.適切な場所に置く
直射日光を避け、明るく風通しの良い場所に置いてください。直射日光に当たると葉焼けの原因となるため、間接光が理想的です。

2.水やりのタイミングと方法
土壌が乾いたらたっぷりと水やりを行います。ただし、根腐れを防ぐために、鉢底に水がたまらないように注意してください。一般的には週に1回程度が目安です。

3.温度と湿度の管理
温度は15℃〜28℃の範囲内を保ち、寒暖差が激しい場所は避けてください。湿度は50〜60%を目安に、加湿器や霧吹きで調整すると良いでしょう。



胡蝶蘭の写真

②肥料を与えるタイミング
【植え替え後のケアと注意点】
肥料の施し方
植え替え後は、2〜3週間は肥料を控え、その後は液体肥料を薄めて月に1回程度施します。肥料は根に直接触れないように注意してください。


6.日常的なお手入れで根腐れを防ぐ

胡蝶蘭の写真

胡蝶蘭の根腐れを防ぐには、適度な水やりを心がけ、土壌の排水性を良くすることが重要です。
水やりは土が乾いたら行い、過湿にならないよう注意しましょう。定期的に根の状態を観察し、必要に応じて風通しの良い場所に置くことも効果的です。



胡蝶蘭の写真

①根のチェックと乾燥対策
根の状態の観察
 根が健康的かどうか定期的に確認し、腐った根や傷んだ根は取り除きます。



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②害虫の予防
植え替え後は、直射日光を避け、風通しの良い半日陰の場所でしばらく安静にします。
乾燥気味に管理し、過湿を避けることで害虫の発生リスクを低減します。



7.まとめ

胡蝶蘭の写真

胡蝶蘭の根をなるべく傷めないように水やりの頻度や湿度管理、外注対策など日々の手入れが大切です。ただ、寿命などでどうしても根が傷んでしまったり、根腐れが起こってしまうこともございますので、その際には今回紹介した植え替え方法を参考にしてみてください。



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■園主紹介

有限会社黒臼洋蘭園 代表取締役 黒臼秀之

胡蝶蘭一筋40年以上。 世界屈指の胡蝶蘭専門家として、多数のメディア出演を果たす。 日本最大級の胡蝶蘭専門農園を経営しており、栽培している胡蝶蘭は農林水産大臣賞をはじめとする多数の表彰を受ける。 近年では胡蝶蘭文化の浸透の為、SNSを積極的に活用し、胡蝶蘭の栽培方法などを発信している。