胡蝶蘭の根が傷んだ株の植え替え方法と根が傷む原因・対策
胡蝶蘭は開業祝いや就任祝いなどお祝いの際に贈る花としてとても人気です。そんな胡蝶蘭の根が傷んでしまったとき、健康な状態に戻すために植え替えが必要になります。今回はそんな根が傷んだ胡蝶蘭の植え替え方法とそもそもなぜ胡蝶蘭の根が傷んでしまうのかその原因と予防策をご紹介いたします。
目次
- 1. 胡蝶蘭の根が傷んだ株の植え替え方法
- 2. 胡蝶蘭の根が傷んでしまう原因
- 3. 胡蝶蘭の根腐れを防止するためには?
- 4. まとめ
根が傷んだ胡蝶蘭の植え替え方法
■用意するもの
・新聞紙・水苔・ライター・ハサミ・素焼きの鉢
根が傷んでいる為、鉢は根が入るギリギリのサイズを用意してください。
①新聞紙を敷く
作業する際は水苔や土などで汚れてしまうため、新聞紙を敷いて後片付けが楽になるようにしましょう。
②傷んでいる根・水苔を取る
根は死んでいるものがほとんどなので、水苔を手でほぐしながら傷んでいる根を取っていきます。
③傷んでいる根を切る
ライターでハサミの刃先をあぶって熱消毒を行い、
元気な根を傷つけないように細心の注意を払い、傷んでいる根を切ってください。
④水苔を付ける
水苔をひとつかみとって根の中心に持っていき根が水苔を跨ぐようにしてください。そして植える鉢よりも一回り大きくなるように水苔を根の周りにつけていきましょう。
⑤鉢に植える
胡蝶蘭を鉢に植えてください、その際に鉢から溢れて出てきた水苔を鉢と根の間に入れ込んでいきましょう。そうすることで根が少なくても胡蝶蘭がぐらつくことはありません。
⑥植え替えの後は?
植え替え後に水やり期間を開けてしまうと余計に弱ってしまいます。
表面から指を1cmほど差し込んで水気がなければすぐに水を上げましょう。
植え替え後の胡蝶蘭は元気がなくなりますが、根が回復するまでゆっくりと育てるようにしましょう。
胡蝶蘭の根が傷む原因
そもそも胡蝶蘭の根が傷んでしまう原因とは何でしょう?
①乾燥
水やりや空気中の湿度の不足により根が乾燥してしまいます。胡蝶蘭は東南アジアなど多湿な地域が原産であり、湿気が好きな植物なので、土が乾燥しないようにする必要があります。特にエアコンの風が当たる場所などに胡蝶蘭を置かないようにしましょう。
②根腐れ
植物の根が腐ってしまう病気のことです。根の先端から腐っていき、ほっておくと根本まで広がってしまいます。水やりの量や頻度が多すぎることによる水分過多で根が蒸れてしまい、そこから細菌によって根腐れが起こることが多いです。
また、肥料のやりすぎでも根腐れが起こってしまいます。胡蝶蘭は着生植物でもともと厳しい環境でも生きていけるようになっている植物なので、栄養の与えすぎが胡蝶蘭の負担になり根が傷んでしまうことがあります。
③害虫
植物を育てるうえで注意しなくてはいけない存在な害虫。害虫がついてしまうと害虫が持っているウイルスや細菌、カビなどを胡蝶蘭がもらってしまい病気の原因になってしまいます。胡蝶蘭には、ハダニやカイガラムシなどの害虫が発生する恐れがあります。これらの害虫に感染すると、根が弱くなり、傷つきやすくなります。
胡蝶蘭の根腐れを防止するためには?
①適度な水やり
季節や温度にもよりますが、1週間~10日に1度、指で水苔の表面を押して、乾いていたら株の根元にコップ1杯を目安に常温の水を与えてください。また、午後に上げてしまうと胡蝶蘭が日に当たる時間が減ってしまうため、午前中に上げると良いでしょう。
②根の手入れ
根腐れの初期症状である黒ずんだ根を発見した場合は、すぐに切り取り、残りの健康な根を残しましょう。
今回紹介した植え替え方法を参考にしてください。
③乾燥に注意
上記でも説明しましたが、胡蝶蘭が乾燥しないように注意しましょう。
エアコンの風が当たらないようになど、胡蝶蘭の置き場所も考えましょう。また、胡蝶蘭の葉に霧吹きなどで水を与える「葉水」には、鉢周辺の湿度を上げる加湿の効果があります。
④害虫防止
水をあげた後に鉢底から水が漏れるようであれば、しっかり水切りを行い、受け皿の水は放置せず捨ててください。
鉢周りにあふれた水を放置しておくと、多湿による根腐れの原因になり、ガラムシ、コバエ、ハダニなどの害虫が発生する原因となりますので細目に水を捨てましょう。
まとめ
胡蝶蘭の根をなるべく傷めないように水やりの頻度や湿度管理、外注対策など日々の手入れが大切です。ただ、寿命などでどうしても根が傷んでしまったり、根腐れが起こってしまうこともございますので、その際には今回紹介した植え替え方法を参考にしてみてください。
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■園主紹介
有限会社黒臼洋蘭園 代表取締役社長 黒臼秀之
胡蝶蘭一筋39年以上。 世界屈指の胡蝶蘭専門家として、多数のメディア出演を果たす。 日本最大級の胡蝶蘭専門農園を経営しており、栽培している胡蝶蘭は農林水産大臣賞をはじめとする多数の表彰を受ける。 近年では胡蝶蘭文化の浸透の為、SNSを積極的に活用し、胡蝶蘭の栽培方法などを発信している。